2021年3月30日(火)、神奈川県大和市のラーソン・ジュール・ニッポン株式会社本社で、カスタムフレーム新商品「さくらコレクション」発売記念イベントを開催しました。
東京の本社、神奈川の工房、福岡の倉庫の3拠点に分かれていたものを現在の拠点に統合してから1年余りが過ぎ、お得意さまに新社屋での業務をご覧いただく目的もあり、初の自社開催イベントを企画したものです。
おかげさまで当日は全国から約70名のお客さまにご来場いただきました。ご入場時に手指消毒・検温にご協力いただいた他、換気、定期的な消毒清掃を行い、イベント会場を複数個所に分けることでできる限り密を避けながら実施しました。
2Fはショールームでの新商品紹介展示を中心に、アーティストとコラボレーションした2つの企画展も用意しました。
2021さくらコレクション展示
ショールーム内はフレームショップを模した造りになっています。新コレクションのコーナーサンプル展示用にコンパクトな4面卓上キオスクと、600x1100mmパネルの2種類を用意しました。既存サンプルパネルを整理する手間なくすぐに新コレクションの販売を開始していただけるよう工夫したもので、実際に車でご来場いただいたお客さまの中には翌日に商品展示された方もいらっしゃいます。
工房、営業、企画から複数のスタッフが参加して、新商品全種の額装例を用意しました。ドロ足やスペーサーに布を巻き込んだもの、CMCを使った複雑なデザインカットで装飾したもの、フレームを削ったものをスペーサーとして使ったもの、スペーサーで奥行きを出したものなど、さまざまなデザインの額装例の細部を詳しく見ていただけるのは実物展示ならでは。皆さま時間をかけてご覧いただきました。発売に合わせて用意したコレクション紹介のビデオも好評でした。
さくらコレクション
コーナーサンプルパネル
ショールームのサンプルパネルには、当社モールディングのベストセラーを、カテゴリーごとに分類し、価格コードのグループにまとめて展示しました。「自分のお店でも良く売れているものもあれば、意外なものもある」「売れ筋に焦点を当てたサンプル展示は確かに効率が良さそう」と皆さま興味深そうにご覧いただき、実際に展示されたコーナーサンプルを注文してくださるお客さまもいらっしゃいました。
カウンターに置いた販促サンプルに興味を示されるお客さまも多くいらっしゃいました。ラーソン・ジュールは店頭での効果的な販促サポートに力を入れ、フィレ付きマットコーナーサンプルや低反射ガラス・アクリルの展示サンプルなど、様々なツールを用意しています。
特別企画:ロック展
ひとつめの企画展「ロック展」は2階廊下に展示しました。サイレントルームさまの協力により4名のアーティストがロックをテーマに制作した作品を、ラーソン・ジュールのフレームで額装しました。また、休憩室として開放した2つの会議室にはサイレントルーム代表でもあるクリエイター金杉はじめ氏の写真作品を展示しました。
那須慶子氏によるアイコニックなロックスターの肖像。琳派を起源とする「垂らし込み」の技法で、インクを1滴1滴垂らして時間をかけて制作されたものに、昨年秋の新コレクション「バロック」を合わせました。
モデルから画家に転身された鮎川陽子氏のポップでファッショナブルな作品は、白とペールゴールドの細い平角フレーム(14-4024)で、すっきりと爽やかに額装しました。
肉筆画や写真など様々な素材をデジタル加工してコラージュするMASAHITO HIRANUMA氏の作品。クールな作品にこだわった配色のマットを合わせて、シャープながらどこか柔らかな印象に仕上げました。(ピンクのフレーム:B-49508 / 黒のフレーム:B-39100R)
アーティストユニットSMASNAの作品には、昨年秋のコレクションで注目された「ポルカ」コレクションを合わせ、強い印象を放つ作品の個性を更に拡張しました。この作品含めほとんどの作品がA4程度の小ぶりなものですが、凝縮されたような存在感があります。飾るのに広いスペースを要さず、それでいて空間を支配するような力を持つアートは、コレクターの目に魅力的に映ることでしょう。
クリエイター金杉はじめ氏の写真作品。屋外の壁を主なテーマとした作品は、アーティストの視点、カメラのレンズ、出力に使われた紙の質感やインクの乗りなど、複雑な要素が組み合わさって、静かで穏やかな中にも引き込まれるような魅力があります。金杉氏はインタビューにもご協力いただき、ご自身の作品や額装の魅力について語ってくださった動画を近日公開予定する予定です。
サイレントルームxラーソン・ジュールは、今後「ロック展」を額縁小売店さまのネットワークで各地に広げる「ウォールシェア・プロジェクト」もご提案していく予定です。
特別企画:アーティスト NATSUKI HANYU 展示
ふたつめの企画展は、アーティストのNatsuki Hanyu氏が立ち上げた「We Are All Unique:みんなちがってみんないい」です。このプロジェクトは、売上の2割をアフリカ・ケニアの女の子たちの教育普及、エンパワーメント活動、メンタルケアなどを行うNGOに寄附する方法で支援するものです。ラーソン・ジュールは、プロジェクトの主旨に賛同し、ハンドペイントフレーム作品の素材としてフレームを提供することで、活動をサポートしています。
前回のNEWSはこちら:
Natsuki Hanyu氏は今回、既存作品の展示に加えて、約80cm角のマットボードを使ったライブペインティングを行ってくださいました。乾燥に時間がかかるため、当日は作品とマットをフレームに入れて完成させるところまではお見せできませんでしたが、完成した作品は後日こちらで改めてご覧いただきます。気持ちをぱっと明るく楽しくしてくれるようなカラフルで自由な作品には、それを見る私たちを、そして遠く離れた異国の少女たちをも幸せにする、ポジティブなパワーで溢れています。
工房見学ツアー
工房ツアーは1グループ10名までに人数を絞り、1回約20分で、モールディング在庫棚からカスタムフレームの製造ライン、ミラー加工、マット加工、保存箱製造までをご覧いただきました。「今回、特に工房ツアーが参考になって良かった」と言っていただくお客様も多く、好評でした。普段お客さまと接する機会が少ない製造スタッフも、皆さまと交流することができて喜んでいました。
1階 セール会場
会場限定商品も多い特別セールは2時に開始して大盛況でした。過去の展示会でもおなじみの半端品サンプル品のチャリティセールでは、売上と寄附金の合計が171,500円となり、その全額を民際センターさまを通じて「ダルニー奨学金」として、東南アジアの子どもの就学支援などに利用いただく寄附金としました。14,400円の奨学金でひとりの子どもが1年間学校に通うことができるので、ご協力くださった皆さまのおかげで、12名近くの子どもの学業支援が実現することになります。ありがとうございました。
湘南野菜のお弁当 イエリ 焼きがしのお店 NICORI
ラーソン・ジュール本社近くの花見の名所「千本桜」は、イベント当日にちょうど見頃のピークを迎え、穏やかな春の陽気にも恵まれて、お客さまをお迎えすることができました。軽食でお出ししたミニお花見弁当と、お土産のさくらクッキーも、どちらも地元のお店にお願いして用意したものです。新商品やセール品をご覧いただくことはもちろん、私たちの活動を皆さまに直接見ていただき、交流することができたことを、社員一同大変ありがたく感じた特別な一日でした。